ねじれ文を挟み込み法で、文章の背筋をしゃんとさせる話
私のこれからの目標は、指導力があってアグレッシブでありながら、部下に対する包容力を失わないリーダーになることは、とても難しいと思います。
言いたいことはわかります。でも、なんかスッキリしない文章ですよね?
この文章を解析すると、、、
主語は文頭の 「私のこれからの目標は、」 と想定されます。
述語は文末の 「とても難しいと思います。」と想定されます。
でも、述語とセットになる主語は、「リーダーになることは、」になっています。
主語に相当するものが2つあり、述語が呼応してません。ねじれてます。
言い換えると、日本語の文章として成立していません。
こういうのを、ねじれ文と呼称するのです。
これを回避する方法があります。
私のこれからの目標は、 なリーダーになることです。
のように、主語 と 述語 をまず書きます。
そして、主語と述語の間に修飾語を挟み込んでいくと背筋がしゃんとした文章になります。これを挟み込み法と呼称します。
これで、主語と述語が、ねじれることはなくなるわけです。
前述の悪い例を書きなおすと、、、
私のこれからの目標は、指導力があってアグレッシブでありながら、部下に対する包容力を失わないリーダーになることです。
しかし、それは、とても難しいと思います。
これで、スッキリした文章になりました。
引用元
雑誌 プレジデント 2006.5.29号の文章の書き方特集 P38~